あれ?乳房にしこり?
とても不安になる瞬間です。
乳がんの早期発見に大切だと言われているセルフチェック。
そんなセルフチェックでしこりが見つかった時、しこりの大きさはどのくらいなのでしょうか?
進行が遅い乳がんの大きさ。
乳がんは発生してから見つかる大きさになるまで、非常に時間のかかる病気です。
あまり知っている人は居ませんが、実は私達の体では、毎日たくさんのがん細胞が生まれています。
その中から免疫力によって退治されなかった細胞ががんの始まり。
そこからしこりとして見つけられる、1センチほどの大きさになるまで、一般的に7〜8年が経過している。と言われています。
早い人でも注意深く触って見つけられる大きさは5ミリほど。
そしてステージ1と判断される乳がんの大きさは2センチ以下です。
このぐらいの大きさになると、自分でもしこりを見つける事ができるでしょう。
乳がんの早期発見は可能?
乳がんの発見の80〜90%は乳房のしこりです。
しこりが見つかったからといって、全てが乳がんではありません。
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あれ?しこり?乳がんと間違えやすい病気。
定期的にがん検診を受けていれば、しこりとして見つからない大きさの乳がんの石灰化をマンモグラフィーで見つけられたり、エコー(超音波)によって映し出される事もあります。
ですが全てが見つかる訳ではないことや、がん検診の受診率の低さから、1センチ以下の小さな乳がんの発見率は低くなっています。
乳腺科などの病院での乳がん検診では、目視により異常が無いか?脇の下のリンパに張りが無いか?なども含め、総合的に診てくれますので、早期発見を目指すのであれば、乳腺科などの専門医による検診を受けることで確率は上がるでしょう。
早期発見の重要性。
乳がんは、幸いな事に大きくなるのが非常にゆっくりな癌ですが、微小転移も多いという側面ももっています。
見つからない小さな癌が他の部分にも広がっている可能性があり、早期発見して手術で癌を切除したとしても、放射線治療やホルモン療法、抗がん剤治療が大切になってきます。
これらの微小転移したがん細胞を根絶するためにも、多くの転移を予防するためにも、早期発見と出来るだけ速い段階での治療の開始が重要でしょう。
乳がんは早期発見で治る病気になっています。
ステージ1で治療を始めれば10年生存率も90%を超えています。
がんにならないような生活を心がけ、がんにならない事が1番ですが、日本人の2人に1人ががんになる時代です。
自分もがんになるかもしれない事を考え、備えておいたり、もしもがんになった時には早期発見を目指しておくべきでしょう。