乳がん検診、再検査、精密検査、そして
がんの告知。
そこからわずか1週間後の初診です。
早く取っちゃって!
という気持ちにもなりますが、そうもいきません。様々な検査が必要ですし、すぐに進行する訳でもありません。
がんは落ち着いて、順番に、確実に治療していく必要があります。
診察時間に間に合わず…
この日は僕も一緒に話しを聞くつもりで、受け付け後に合流の予定。
クリニックの計らいで混んでいるところに入れてもらった予約なので、かなり待ち時間が長いと、夫婦で予想していましたが、思いの外早く順番が来て、僕が病院に着くとすでに嫁さんは診察室の中…
受け付けで聞いてみると
「診察室の前でお待ちください。」
で、中に入れてもらえると思ったら、少しして嫁さんが出てきました。
先生の顔は扉の隙間からチラリと見え、優しそうな顔でした。そして嫁さんもニコやかに出てきたので、どうやら良い先生に巡り会えたようです。
乳がんの初診の内容。
初診で特に診察することはありません。乳がんについてや、これまでの検査結果についての説明の後に、色々と検査し、その結果が出てから治療が始まります。
- 今の状況ならば、急いで手術する必要が無いこと。(2〜3ヶ月後でもおそらく状況は変わらない。)
- 仕事を落ち着かせてからの手術で良いのではないか?
- 手術前に始めるホルモン治療はほとんど副作用が無いこと。
- 手術後の放射線治療などには、多少の副作用があること。
今後の治療の方針やスケジュールを、状況に合わせて、これから焦らずに決めていきましょうといったお話しで、嫁さんもとても安心したようです。
とはいえ、早く手術しちゃった方が良いのでは?というのは悩むところです。
初診の後の検査。
そんな先生の話のあとですが、実際にはやる事がたくさんあります。
血液検査、マンモグラフィー、MRIや造影剤を入れるPET検査…
この日は血液検査とマンモグラフィー。
翌日には別の病院でMRI。
週明けにまた外来で診察を受け、その週末に造影剤を入れてのPET検査です。
この日はそれほど時間がかからなかったので、嫁さんと2人でファミレスでランチを食べながらゆっくりできました。
そういう時間も子供が産まれてからはほとんど無かった時間です。
嫁さんは僕に対しても、周りの方が大変だからと、すごく気を使ってくれます。
お互いに支え合って乗り越えようねと、前向きに考えられる状況に感謝です。
乳がんの進行と適切な治療。
初期の乳がんが見つかったからと言って、
大至急治療や手術を行わなければ!
というものではありません。一般的にしこりの大きさが見つけられる大きさの1センチぐらいになるまで、7〜8年と言われています。
ですので、診断を受ける何年も前からガンがあった事になりますね。
一言でガンと言っても、タイプは様々。ガンの種類に合わせた適切な治療と、すでに見つけられない大きさで起きているかもしれない微小転移を根絶することが大切です。